2011年5月1日日曜日

Visions of this study group


仲間と話していくうちに、この集まりをこういう方向に持っていきたいねという話になったのでまとめておく。つまりはVISONだ。


この集まりのVISIONは2つ考えている。


一つは、社会人交流会
モデルケースは東大の中原教授が実践していて、著書も出されている「Learning Bar」。
知的好奇心は、大学だけでなく社会に出てからもずっと持ち続けているもの。
ただ、それを実践したり共有する場がない。私たちの周りからそういう試みを実践したい。


二つ目は、国際政治経済の「レビュー」を実践する冒険的試み
先日、小山登美夫「現代アートビジネス」(アスキー新書)を読んでいてヒントがあった。
アートの世界において、海外のアート雑誌は非常に権威がある存在として認知されている。
たかが雑誌なのになぜ権威があるのか? なぜ海外の雑誌なのか?
それは海外のアート雑誌は「レビュー」を実践しているから。
日本のアート関係の記事は多くが「プレビュー」である。それは展覧会に客を呼び込むマーケティングや宣伝目的であって、真にその作品を批評しているとはいいがたい。
一方、海外のアート雑誌は、その記事の寄って立つPrincipleに沿って、作品に批評を加えているため、マイナスの評価も載せる。そうした態度が、信頼を生み、権威をもたらすのだと。

同じことが、The Economistにも言えるように私は思った。
つまり、この雑誌は単なるニュースの紹介や、日本のビジネス誌によくみられる
好調なビジネスの紹介、経営者のインタビューといったものは皆無である。
そうではなく、依って立つPrincipleに立って、世界各地の政治、経済、技術、ビジネス様々な分野の出来事について「批評」を加えているのだ。
だから深く、世界のリーダーに愛読される雑誌なのだ。

そうした雑誌の記事に接して、単に経済英語の勉強に使うだけではもったいないと感じた。
むしろ、彼らの記事に向き合い、彼らの批評に「対峙」することこそが、
真摯な態度ではないかと。
そう考えると、私たちも自らの依って立つPrinciple―これは必ずしもこの雑誌のものとは
一致しない―に沿って、彼らの主張に向き合い、自分たちの視点から批評(「レビュー」)を加えることが必要だと考えている。これは、知識も経験もまだまだ乏しい我々にとっては冒険的な試みだ。だが、世界経済の潮流にのまれ揺らいでいる日本に生きるものとして、
自らのPrincipal何なのかを見定める「自省」の良い機会
なのではと思う。

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