2013年5月3日金曜日

高槻JAZZ STREET2013



高槻JAZZ STREET2013(http://www.0726.info)に参加してきました。このイベントは高槻の街中にある沢山の会場で行われるジャズライブです。最大の特徴は、ボランティアによって、企画運営されていること。イベントの運営資金は、毎年作成するオリジナルTシャツの売上、発行するパンフレットの広告収入、協賛金、寄付・募金などによって支えられています。参加するのは初めてでしたが、ボランティアの運営らしい手作り感がありながら、これだけ大規模のイベントを成功させるのは並大抵ではないと感じました。参加するミュージシャンは、アマチュアからセミプロ、プロまで様々で、一部の特別ゲストを除きボランティアでの演奏です。なにより、公園やイベントホールのみならず教会、神社、駅前、カフェ、百貨店の屋上と街中の至る所が会場になっており、朝から晩まで一日中楽しめました。会場によっては、飲食物やイベントグッズを提供しており、手作り品の青空販売しているクラフトマーケットもあったりと、一つ一つの会場に工夫がこらされていました。

足りないのは優れたアイデアであってお金ではないと思います。高槻JAZZ STREETの予算規模は20百万円だそうです。正直社員1人の会社でも調達可能な金額といえます。とはいえこの規模のセンスにあふれたイベントは20百万円集めても簡単にはできないです。もちろん、このイベントは年に一回開催される「お祭り」であって、だからこそボランティアでの運営ながら、ここまでクオリティの高い企画に仕上げることができたのだろうと思います。しかし、これまでのイベントを15年も続けてきた市民の底力には、大いなる可能性を感じました。地域を盛り上げる取り組みに進んで労力やアイデアを出し合う市民が数多くいます。「楽しい」「面白い」「ワクワクする」取り組みは、自然と人が集まるものです。そんなアイデアと市民のパワーを社会や組織の運営に生かす道は必ずあるはずです。年に一度のイベントも10年続けば、もはや単発のイベントではないのです。「お祭り」というと非日常の私たちの普段の生活からは切り離された付随的な印象を受けますが、毎年連綿と続けられる「お祭り」に集まる市民パワーは、私たちの社会を動かす原動力なのだと感じました