2014年3月10日月曜日

7-8 Peer-to-peer lending: Banking without banks



【京都】3/10 7:00- 3
Peer-to-peer lending: Banking without banks


新しい金融の形であるP2P lendingが既存の金融を脅かす勢いで成長しているという記事。全体としてはP2P lendingに好意的な書きぶりであり、冒頭でその成長可能性に触れられたあと、今後の課題を紹介するという内容。課題としてあげられていたのは、以下。
【知名度】既存の金融機関と比べて依然として低い
【税制】税制優遇措置や損益通算、免税制度が未整備
【規制】信頼を揺るがすような出来事を阻止する規制が必要
【保険】預金保険制度のような保険制度の創設
【国際的枠組】いくつもの国家をまたがる多数の貸し手の扱い
【預金者の平等】個人投資家と大口顧客、機関投資家間での平等
【セカンダリーマーケット】借り手と貸し手の期間ニーズミスマッチの解消


議論はそもそもビジネスとして成り立つのかという疑問から始まりました。「浮き貸し」(=金融機関の者が自分または第三者の利益をはかるため,その地位職務を利用して不正に貸し付けなどを行うこと。)にならないか、モラルハザードの問題がまず指摘されました。次に、保険制度等各種規制の枠組みを創設するのは良いが、それで儲かるのか疑問という意見もありました。また、確かに目新しいものだが、既存の融資に取って代わるというよりは、投資信託のような投資商品の選択肢の一つとしての役割が大きいのではという意見もありました。ただ、従来預金者は自分の預金が銀行の貸出に回っていくことを知りながら、自分で貸出先を選べなかったのであり、自分の預金の使い道を自分自身で「選べる」という点では大きな可能性を秘めていると感じました。

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